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  • 2016.7.24
  • 祇園祭  前祭と後祭  半世紀ぶりの復興


    2016-07-17_10.45.20

     

    日本の祭りは、神霊を迎えて祭祀し、鎮めて送ることを基本とし、神迎えと神送りのふたつの儀礼が中心となります。このふたつの儀礼は、神霊を戴く神輿の渡御という形で現されます。神社からでた神輿は、氏子地域をめぐり、一定の期間、お旅所に駐留したのち、再び神社に戻るというもので、御旅所までの往路を神幸祭、神社への往路を還幸祭といいます。

    祇園祭も同様で、7月17日に神幸祭、24日に還幸祭が行われています。豪華絢爛な山鉾は、そうした神輿の渡御に先立つ祭礼風流として、祇園祭の行事の中に位置づけられてきました。神幸祭に伴う山鉾巡礼を前祭、還幸祭に伴うものを後祭と称して、もともと毎年2回、山鉾巡礼が行われてきました。

    前祭と後祭では巡行路も異なっていました。前祭の巡行は、四条通りを東行、寺町通を南へ、松原通を西行する巡行路を、後祭は、三条通を東行、寺町通を南へ、四条通を西行するという巡行路でした。

    高度成長期を迎え、車社会の到来による交通渋滞緩和などを目的として、巡行路が変更され、1966年から前祭と後祭を合同し、7月17日に巡行することになり、2013年まで合同巡行が実施されました。

    しかしながら、千年以上にわたる前祭・後祭の習わしを、後世に正しく伝える為、おととし、2014年より、後祭の山鉾巡礼が復活し、古くからのふたつの山鉾巡行の形を取り戻す取り組みが行われています。

    (京都市観光協会 祇園祭冊子より引用)

     

    本日24日は、祇園祭の後祭です。祭に参加して神送りをしましょう。